1962-04-06 第40回国会 衆議院 本会議 第33号
対日平和条約を全面的講和としなかったことにそれが現われております。この条約と同時に日米安全保障条約を締結して、アメリカに対する日本の軍事的従属関係がアメリカによってかちとられたのであります。ガリオア援助が終わったあとMSA軍事援助がこれにかわって従属的関係をさらに一そう深めました。その上に新安保条約によってアメリカへの軍事的従属の体制固めをしたのである。
対日平和条約を全面的講和としなかったことにそれが現われております。この条約と同時に日米安全保障条約を締結して、アメリカに対する日本の軍事的従属関係がアメリカによってかちとられたのであります。ガリオア援助が終わったあとMSA軍事援助がこれにかわって従属的関係をさらに一そう深めました。その上に新安保条約によってアメリカへの軍事的従属の体制固めをしたのである。
ポツダム宣言に基いた全面的講和だけが、日本を完全に独立と平和に導くものでちり、日本をアジア平和及びアジアを繁栄させるべき工業国として、同時に日本が繁栄するところの唯一の途であるということを我が党は確信するものであります。
ダレス氏が来日せられた都度、対日理事会加盟国の代表部に対し、並びに外国新聞記者諸君に対し、またコミスコ大会出席渡欧に際しましては、わが党首脳部は、歴訪各国の首脳部に対して、文書をもつて、あるいは口頭をもつて、熱心に全面的講和の達成のためにあつせんせられんことを要望したのであります。しかし、これは在野党の側面的運動である。
第二は、従来全面的講和と、多数講和または單独講和との議論が相当に闘わされ、全面講和論者の人たちから受ける国民の印象は、最初に多数講和または單独講和を結べば、その際後に残つた未講和の国々とは長く敵対行為でもとるものであるかのような錯誤に陥つておる者が多いようでありますので、この点に関し総理大臣のお答えを伺つておきたいのであります。
又中国との、或いは全面的講和についてのお話があつて、ダレス氏に中国との間の関係も要望すべきじやないかというお話でありますが、これは全面講和は始終申している通り結構な話であるが、相手が承知いたさない限り仕方がないということを常に申していることであります。この考えは今なお少しも変りません。(拍手) 〔国務大臣周東英雄君登壇、拍手〕
只今のような政府予算であるならば、国民の待望する講和條約も決して全面的講和の方向には参りません。資本家に偏重したる講和よりできません。私共はかかる事態に直面いたしまして、良識ある同僚諸君は必ずや我々の主張に御賛成を願えるものと念願いたしておるのであります。よく占領下におけるから止むを得ないと、かように申しまするけれども、占領下の仕事は民主主義を遂行することが最たるものでなければならない。
講和の日の一日も早からんことは、私ども働く者のひとしく願うところでありますが、ポツダム宣言の厳正実施を願う私ども国民は、ポツダム宣言の方式による全面的講和を願うものであります。
又オーストラリア外相スペンダー氏が、全面的講和でなければ不満足であると言われたように、これは早期全面講和の問題として取上げられておるのであります。
しかしながら今総理大臣がおつしやつたように、むしろ日本側にあらずして、外国側にいろいろの事情があるとするならば、まことに遺憾ながらいたしかたないと思いますが、どうぞ一段とこの上に御努力くださいまして、もし全面的講和が不可能であるならば、せめて日本人が自由に世界各国と友好をあたため得られるような地位を、一歩々々確保できるように、この上とも御努力あらんことを切望して、私の質問を終ることにいたします。
第三点は、ただいま問題になりましたが、全面的講和は、日本人といたしまして、みな要望するところであります。またわれわれの理想とするところであります。しかしながら、われわれは、今日形式論よりも実をたつとぶ。この意味において、早期講和を実質的に要望しておるのが日本人の国民感情ではないかと私は思います。この点に対して、総理の御善処が願いたい。
私はこういう際において、客観的な国際情勢について、又その情勢の下において具体的に動いておられる吉田総理とせられては、国際の客観的な情勢をこの際明確にして、国民はそれを知りたがつておる、権威ある客観的な情勢を具体的に知りたがつておる、それを十分に明らかにせられて、講和の問題に対して主要なる内容をなす講和の形式である全面的講和であるとか、或いは賠償の問題であるとか、或いは産業水準の問題であるとか、少くとも
しかも私たちは、全面的講和を望んでおるものではありますが、これにおきましても、ソ連地区、中共地区の同僚を、一刻も早く全員引揚げさせていただくことによりまして、全面的講和こそが、世界平和への一つの出発であるという、その確信を強うすることのできるものであると考えておるのでございます。
吉田首相は本国会においてしばしば全面的講和を希望するということを述べていられる。果して然らばその裏付としての財政政策がどのように具体的に実施されておるかということが最も重要なところである。(「そうだ」と呼ぶ者あり)併しながら今年度のこの補正予算を以て見ましては、その片鱗をだに発見することが極めて困難だと言わなければならない。
全面的講和の途を閉すことであります。吉田首相は本委員会において全面的講和を、これを希望するとこう言つておる。併しながらこれを裏付けるところの政策、財政的な措置、これは何らなされた形がないのである。而も單なる希望としてその希望を表看板にすることによつて、実はその裏におきましてはどんどん單独講和、なしくづし講和の仕事が強化されておるのであります。
一、われわれ労働者を戰争にかり立て、人民の犠牲によつて帝国主義的支配を確立しようとする單独講和の陰謀に対しては、世界の恒久平和のために、ソ同盟と中華人民共和国を含む全面的講和條約の即時締結を要請する。一、われわれは吉田反動内閣の売国的産業破壊政策によつて行われる首切り、労働強化、低賃金、高物価特に貨物運賃の値上げに反対する。」
昨日の首相の答弁では、講和問題に対して全面的講和が望ましいということが言われておるのでありますが、併しそれに対して果してそのような全面的講和を推進するような方向に政策が進んでおるかどうか、こういう点、例えば貿易政策を見ますというと、木村委員から指摘がありましたように、為替レートが御承知のような形であり、更に国際小麦協定において、今後の輸入というものが、こちらだけの一方的なものになる。
私どもは、現在国際的な講和会議を前にいたしまして、全面的講和の見通しもまだできません際に、單に国際親善を名とし、外貨獲得を名といたしまして、かかる法案が上程されることに対しましては、反対せざるを得ないのであります。何を観光してもろうのでありますか。災害費の不足のために、川があふれ、災害が続き、われわれの同胞があの苦しみをなめておりますのを見てもろうのでありますか。
(拍手)全面的講和による世界のすべての国々との平等互惠の貿易、わが国の自由再建の道、わが国の平和と、民族の独立と、自由の道は、この法案によつてとざされようとしているのだ。 單独講和の道がいかに犠牲多きものであるかは、この法案がはつきりと示している。しかし、このむりを国民に向つて押し通すために、かつて戰時中の総動員法以上の悪法、白紙委任状のこの法案を政府は出して来た。
今日、部分的な講和と全面的講和ということが論議されておるようでありますが、ポツダム宣言並びに、ミズリー号上の無條件降伏の條文をながめてみましても、日本政府と締結したその相手国は連合国という一つのブロックで、そのブロックと日本国とが條約を締結したように解釈されるのであります。もし数箇国と單独講和をした場合に、他のその講和に参加せざる国とは戰争状態に入る。
しかしただいまのところでは、まだ講和の促進も、掛声ばかりはございますけれども、私どもの希望するような全面的講和ということは、なかなかむずかしいような状態にもございまして、いろいろな困難があR、また貿易にしても、政府が樹立いたしました貿易の結果が今日どのようになつているかと申しますれば、決して今の場合、日本の国のプラスにはなつておらぬというのが、実情だと思うのでございます。